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11月22日(日曜日)、萩市民館大ホールにて山陰道シンポジウム「コロナ後の社会資本整備」と山陰道(木与防災、俵山・豊田道路)起工式が行われました。
山陰道は鳥取市を起点とし、下関市を終点とする延長約380kmの道路で、移動時間の短縮や、空港・港湾へのアクセスの強化を図ることにより、鳥取・島根・山口の交流・連携の強化や産業・経済の発展、観光振興を目的に整備が進められています。
新型コロナウイルス感染症の影響で東京一極集中から分散型社会に向けた動きが加速しており、シンポジウムでは、萩市に進出している株式会社PHONE APPLI代表取締役の石原洋介氏の講演のほか、みちづくりが地域をつなぐ役割についてパネルディスカッションが行われました。
その後、俵山・豊田道路と木与防災(阿武町)の山陰道起工式が行われました。しかし、山口県内の山陰道の整備進捗率は、鳥取、島根と比較して低く、整備が遅れている状況です。これまでも山陰道の整備に向けてさまざまな取り組みを行ってきましたが、俵山・豊田道路は平成28年に事業化が決定し、平成30年度からは用地取得が進められてきました。
台風被害などで道路が寸断されると、地域の生活や物流に多大な支障が生じるため、災害時に信頼性の高い道路を確保する必要性があります。また、道路の整備によって救急医療搬送の時間短縮などだけでなく、九州方面へのアクセスが向上し、地元特産品の販路拡大や観光や産業での活性化が期待されます。
俵山・豊田道路は長門市小原から下関市豊田町八道までの延長13.9kmの自動車専用道路で、完成時期は未定となっています。