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四天王立像が県の文化財に

ページID:0010888 更新日:2015年10月29日更新 印刷ページ表示
二尊院の木造四天王立像が県の有形文化財(彫刻)に

二尊院の木造四天王立像が県の有形文化財(彫刻)に
田立住職は「四天王立像は迫力のある立派な像。評価されてうれしい」と話した
(手前から)増長天、広目天
(手前から)持国天、多聞天
宝物館に安置されている
 10月29日(木)、山口県庁で開かれた第79回山口県文化財保護審議会において、油谷向津具下の二尊院にある「木造四天王立像」を県の有形文化財(彫刻)として指定するよう答申がありました。 四天王立像は、国の重要文化財で二尊院の本尊である木造釈迦如来立像・木造阿弥陀如来立像を守るために、東西南北の四隅に安置されています。ヒノキを使用した寄木造で彩色が施されており、持国天(じこくてん)、増長天(ぞうちょうてん)、広目天(こうもくてん)、多聞天(たもんてん)の4体があります。 これらの像は、鎌倉時代に流行した「大仏殿様四天王像(東大寺大仏殿の四天王像に類似した像)」と体勢・身色・持物などがほぼ一致する県内唯一の例であり、また、室町時代の修理願文から製作時期が本尊と同じ文永3~5年(1266~1268年)頃と判明している点で、資料的価値が高いとのことです。 このたびの指定にあたり、二尊院の田立智暁住職は、「四天王立像は迫力のある立派な像で、こうして評価されたことはうれしく思います。拝観の際には、当時の仏師が魂を込めて彫った、今にも歩き出しそうな像の躍動感に注目してください」と話しました。  正式な決定は11月開催予定の教育委員会会議で行われ、決定された場合、県指定有形文化財(彫刻)は63件、県指定文化財の総数は353件になるとのことです。