65歳以上の10人に1人、85歳以上の4人に1人に症状があると言われる認知症の予防について楽しく学び、地域ぐるみで取り組むことができる活動や認知症になっても住み慣れた地域で支え合える地域づくりについて考えようと、10月24日(土)、公開講座がラポールゆやで開催され、高齢者グループの世話人や一般市民など131人が参加しました。 開会にあたり磯部副市長は、「高齢化が進む現代、認知症の増加が懸念されています。このため、認知症の予防や対策が急務となっており、住み慣れた地域で安心して生活できる環境づくりが必要です。そのためには認知症予防に取り組める地域づくりが大切となってきます。今日の講演会がそのような地域づくりの一助となるように期待しています」とあいさつしました。 講師は厚生労働省の地域づくりによる介護予防推進支援事業広域アドバイザーで岡山県津山市の作業療法士 安本勝博氏が務め、「~地域づくりで取り組もう~ 脳いきいき大作戦」という演題で話しました。 講演は、講師の質問に参加者同士が相談するなど、参加型で行われ、なごんだ雰囲気で行われました。安本氏は、始めに健康な状態について説明し、自身が取り組んだ「こけないからだ体操」の普及により介護予防となったこと、医療費がそれにより減少したこと、なぜ減少したのかについてなどについて話しました。「自分が元気になると周りが元気になり、地域が元気になる」と語り、来場者はうなずきながら聴き入っていました。