「ながと成長戦略」の一環で、農薬、肥料、除草剤を一切使うことなく、稲と土が持つ本来の自然の力が発揮できるように栽培した自然栽培米の刈り取り式が9月23日(水)、油谷後畑の棚田で行われました。 自然栽培米はの取り組みは平成25年からスタートし、今年で3年目となります。今年度市内では約136a(うち油谷後畑では59a)に作付けを行いました。化学農薬・化学肥料を県基準より50%以上削減、または使用しないで栽培した農産物を認証する山口県独自の認証制度「エコやまぐち」にすべて登録されています。 刈り取り式では大西市長が「今年で3年目を迎えた自然栽培米の取り組みが、市内3地区に広がっており、ゆくゆくは向津具半島を自然栽培米の基地に、と考えています。この農地では、農薬などを使わないおかげで、希少な生物や植物が生息していることも確認されています。ここで作られた米を、ながと物産合同会社などにより、今以上に売り込みをかけていきたいと思っています」とあいさつしました。また、昨年も刈り取り式に参加した、安倍晋三内閣総理大臣夫人の昭恵さんが「世界はオーガニックに向いてきています。この自然栽培米は、それを先駆けている取り組みとして注目されています。美しい景色の中、かわいいファッションで農作業を行い、おいしい食材を作っていくことがブームになるように祈っています」と話しました。 その後、安倍昭恵さんや大津緑洋高校日置校舎の生徒、山口県立大学の学生、東後畑営農組合、自治会、宇津賀地区まちづくり協議会の会員など約30人が棚田に入り、稲刈りをしました。やや柔らかい田の中で、かまを使って刈り取り、わらでくくった稲穂をはぜがけしました。 刈り取り式が終わると、今年とれた米を使ったおにぎりを参加者全員で味わいました。