長門市から下関市の海岸沿いを2体の藁人形を使う虫送りの行事である「サバーサマ」の人形づくりが6月28日(日)、東深川の飯山八幡宮で行われ、藤中地区の住民8人がわらを使って製作しました。 この「サバーサマ」は、県無形民族文化財に登録されているもので、サバーとは、稲につく害虫のウンカなどを、サネモリサマは、源平の合戦で亡くなった斎藤実盛のことを指しています。 この斎藤実盛は、乗っていた馬が稲の切り株に足を取られてつまずいたところを討ち取られたため、実盛が稲を食い荒らす害虫になったと言い伝えがあります。「サバーサマ」はその怨霊を鎮め、害虫をよそに連れて行ってもらえるよう祈る行事として江戸時代中~後期から続いています。 約2時間かけて馬に乗った人形が完成しました。この人形に兜や刀、のぼりを取り付け、7月4日11時に飯山八幡宮を出発する予定です。