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環境に配慮し道路を造る

ページID:0010530 更新日:2015年1月13日更新 印刷ページ表示
検討委員会のようす

検討委員会のようす
長門土木建築事務所の山本所長があいさつ
 県が進める俵山から油谷へ至る県道美祢油谷線の道路改築事業に伴う環境保全対策検討委員会が1月13日(火)、俵山公民館で開催されました。これは、同事業の実施あたり猛禽類の飛翔が確認されたことから平成12~13年度に調査したところ、クマタカやオオタカなど環境省のレッドリストに記載されている貴重種が生息していることが判明しました。 同事業のこれらに与える影響を考慮し、平成13年にこの検討委員会を開催。今回で9回目となる会議が7年ぶりに開催されたものです。 委員会では、中川浩二山口大学名誉教授が委員長に、日本野鳥の会と行政から2人ずつの計5人で構成されています。 委員会の開催にあたり、長門土木建築事務所の山本一夫所長は「前回平成19年度に開催したこの会議ですが、調査は継続的に行ってきました。この地域は木屋川の源流であり、大雨が降ると5か所で規制区間が生じます。病院や老人施設、温泉などが孤立してしまうため、これを解決するための道路改良事業で、自然環境に配慮しながら進めていきたいと思います」とあいさつしました。 検討委員会では、これまでの経緯や猛禽類調査の結果が報告されたほか、今後の保護・保全対策や26・27年度の工事の概要について説明が行われました。報告の中では、クマタカやサシバについては繁殖が確認されたものの、オオタカについては繁殖が確認されませんでした。今後も低騒音型の建設機械を使用したり、騒音を発生させないように工事を行うことや、仮設道路などについて早期に自然環境の回復を図るなど、それぞれの猛禽類に配慮しながら工事を進めていくことが確認されました。 今後も猛禽類についてのモニタリングを続けながら、工事の影響の有無や行動データの蓄積、分析を行うこととされています。