8月23日(土)、ラポールゆやで、第8回セミナー創生「地域と子どもの防災・避難所体験」が開催されました。セミナー創生は、油谷地区の地域の団体同士の結びつきを作り、地域の課題を地域で解決しようと、公民館が主催している事業で、今回はこれまであまり行われていない避難所体験を地域住民と子どもたちが体験し、今後の防災体制の連携強化と防災意識の高揚を図ろうと開催されました。油谷地区の新別名、河原自治会の住民と菱海中学校、油谷小学校、向津具小学校の児童・生徒、行政関係者ら約120人が参加しました。 初めに、「自然災害の科学と災害時の避難行動」と題して、徳山工業高等専門学校の目山直樹准教授が講演を行いました。目山准教授は、先日の広島での大規模な土砂災害や東日本大震災などの具体的な例に触れながら、なぜ災害が起こるのか、また、身を守るにはどうしたらいいか、具体的に話をし、「家族で避難する場所を共通認識しておくことが必要。また、その避難場所をみんなが覚えていないと無意味になるので、よく家族で話し合って」と話しました。 その後、避難所を想定した段ボールによるパーテーションを作る体験をしました。避難所では食料不足やトイレ、人の多さ、薬がない、などの問題が起こるであろうという意見が出され、プライバシーを守るために段ボールでパーテーションを作ることが必要であることが話し合われました。 そして、参加者はグループごとに段ボールを手にパーテーションづくりに取り組みました。段ボールを壁にするには、あまり高すぎても低すぎてもいけないということで、約80センチの高さになるように作りました。 また、避難したときに何が必要かを話し合いながら、男女別のトイレや更衣室、授乳室なども作られました。 お昼には、災害時用の食事が用意され、水や湯で簡単に戻すことができるα米や災害時用の米、ビスケット、地域の人たちによる豚汁が提供されました。参加者は意外においしい、と言いながら食べていました。 ; min-height: 24px 最後に、反省会が行われ、目山准教授は、「みなさんは今日いろいろな体験をしたことで、災害に対する備えができるようになったと思います。ぜひお家に帰っても、今日の体験についてしっかり話をして、家族の備えをしてください」と話しました。