9月17日(火)、鯨肉が市内の5カ所の特別養護老人ホームに提供され、鯨肉を使った料理が振る舞われました。これは、長門大津くじら食文化を継承する会が施設の入所者やデイサービス利用者に、昔食べていた鯨肉を懐かしんでもらうとともに、広く鯨肉の普及に努めることを目的に初めて鯨肉を提供したものです。 このうち、三隅にある明和苑では、通鯨唄保存会と長門大津くじら食文化を継承する会のメンバーが訪れました。 長門大津くじら食文化を継承する会の上田俊成会長は、「みなさんが若い頃は鯨の肉をたくさん食べられていたと思います。しかし近年では商業捕鯨が禁止されています。きちんと調査すれば、鯨は十分いるので捕鯨ができるのに、難しい状況です。長い間、鯨の世話になってきたのに、食べられないのをなんとかしたいと思って作ったのが、私たちの会です。今日は昔を懐かしんでもらって力をつけていただけたらと思います。そして、大還暦と言われる120歳を達成してください」とあいさつしました。 昼食の前に、通鯨唄保存会により鯨唄が披露され、通地区からの入所者は昔を思い出して涙ぐむ人もいました。 昼食の献立は、くじら飯、鯨肉入りコロッケ、鯨汁、竜田揚げで、入所者それぞれに合わせて調理され、提供されました。 入所者は、鯨肉のなつかしい味わいを楽しみながら食べていました。 なお、この日提供された鯨肉はイワシクジラの肉で、5施設合計で42.5kgでした。 ; min-height: 24px ; min-height: 24px