10月11日(木)、日置地区で災害避難訓練が行われ、日置小学校、神田小学校、日置中学校の児童生徒、古市自治会、民生委員、婦人防火クラブなど合わせて約450人が参加しました。これは、東日本大震災で得られた教訓を糧に、日置地区全体の災害への対応力向上を図るため、菊川断層を震源とする地震による大災害を想定した訓練を実施することにより、地区住民ひとり一人の防災意識の向上と行動力の向上および防災関係諸機関の連携を図ることを目的に開催されたものです。 午前10時に菊川断層を震源とするマグニチュード8.1地震が発生、日置地区で震度5強の揺れを観測したことを受け、児童・生徒・地区住民が日置中学校グラウンドに避難しました。 その後、続けて日本海地震が発生、津波警報が発表され、古市地区では民家の大火災が発生し、日置地域づくりセンターへの避難が始まりました。ここで神田小学校の児童も合流し、避難訓練は終了しました。 続いて、地域防災研修会が始まり、あいさつに立った大西市長は、「日置地区では初めての避難訓練です。このような訓練を行うことで、問題点が明らかになります。昨年の東日本大震災では、釜石市の小中学生はひとりも犠牲者がでなかったということで、「釜石の奇跡」と言われています。これは、自分の身は自分で守る、自分でどういう行動をとらないといけないかを体で覚えているという、日頃からの訓練が重要です。想定外を想定するようにして、大災害にも対応できるようにしましょう」と述べました。 次に阪神大震災で被災した神戸市と、東日本大震災で被災した南三陸町に研修視察を行った日置中学校の2年生上田凌太さんと藤野珠衣さんがその研修内容を報告しました。 2人は、被災したときに現地では何に困ったのか、まだ、どういう備えが必要なのかについて話すとともに、被害の大きさについて肌で感じたとのことでした。 研修会が終了すると、屋外で体験教室が開かれ、参加者は起振車による地震体験やバケツリレーによる消火活動競技、消火器チャレンジャーに挑戦していました。