6月12日、市内小河内の養護老人ホーム「ゆもと苑」・特別養護老人ホーム「吉祥苑」・グループホーム「きららの里」で災害対応訓練が行われました。これは、降雨により3施設に災害が発生したことを想定し、職員及び防災関係者が通報・避難・救急救助訓練を実施することにより、災害発生時における施設の避難検証を行うことを目的に開催されました。訓練には、長門市消防本部・長門警察署・長門市消防団も加わり、全部で131人、入苑者149人の計280人が参加しました。 訓練ではまず、吉祥苑内の床下浸水が発生したことをゆもと苑・きららの里へ連絡し、消防へ119番通報を行いました。119番通報を受けた消防本部は、現場出動するとともに、近隣の消防団3部隊に出動要請、他関係機関へ連絡を行いました。 続いて、3施設の職員は入所者へ避難誘導を行い、現地に到着した消防隊へ状況説明、避難誘導支援を依頼しました。また、到着したパトカーは周辺道路の通行規制を行い、付近住民への災害広報を行いました。 避難誘導中に2名の職員が負傷したという想定で、応急処置後救急搬送を行いました。 訓練終了後、吉祥苑の辻野苑長が「防災には、これで絶対大丈夫、ということはなく、想定外のことを想定する必要があると思います。今回のように関係機関が集まって行うことは初めてだったが、大変勉強になりました。反省会を実施して改善していきたい。人命は絶対に守ります。」とお礼のあいさつをしました。 また、財満消防署長が「一昨年は山口市や防府市、昨年は山陽小野田市や美祢市において大きな災害が発生しています。いつどこで災害は発生するかわからないので、日頃からの訓練が大切です。全職員で反省会を実施され、感じたことなどを今後のマニュアルに活かしてほしいと思います。」と述べました。 今後もこのような訓練を市内の各施設において実施していくとのことです。