5月2日(月)、通の向岸寺で鯨回向(くじらえこう)が行われました。鯨回向は捕獲した鯨の霊を慰めるために300年以上前から行われている伝統行事で、 鯨の胎児を埋葬した「鯨墓」や「鯨位牌」、人間と同様に鯨に戒名をつけた「鯨鯢過去帖」とともに、鯨の恩恵に感謝の気持ちを込めて毎年鯨漁の終わるこの時期に実施されています。 参拝した南野市長は「こうして鯨に戒名をつけて菩提を弔うのは極めて貴重な文化です。この文化を長年にわたって伝承された地域の皆さん の厚い信仰心に深く敬意を示します」とあいさつ。その後、通鯨唄保存会により「通鯨唄」が奉納された後、向岸寺松村住職らによる法要が行われ、参列者全員が焼香をして鯨の霊を慰めました。