5月1日(土)、通の向岸寺で鯨回向(くじらえこう)が行われました。鯨回向は捕獲した鯨の霊を慰めるために300年以上前から行われている伝統行事で、鯨の胎児を埋葬した「鯨墓」や「鯨位牌」、人間と同様に鯨に戒名をつけた「鯨鯢過去帖」とともに、鯨の恩恵に感謝の気持ちを込めて毎年鯨漁の終わるこの時期に実施されています。 参拝した南野市長は「日本各地には捕鯨の文化がありますが、こうして鯨に戒名をつけて菩提を弔うのは通だけです。皆さんの厚い信仰心のおかげ」とあいさつ。その後、通鯨唄保存会により「通鯨唄」が奉納された後、向岸寺松村住職らによる法要が行われ、参列者全員が焼香をして鯨の霊を慰めました。 contents attach