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三隅熊野権現社のナギ
市指定 天然記念物
昭和56年9月18日指定
神社に向かって右に「ナギ」の木がある。寛文6年(1666)、神社が建立された時に、熊野信仰の神木「ナギ」の木が植えられた。植裁されたものであるが、山口県内では最大級のもので、暖地性の「ナギ」の北限の巨木として価値が高い。樹の高さ20m。葉脈の直角方向には引きちぎりにくいことと、ナギ(凪)という語音とにより、婦人はこの葉を鏡の裏に秘めて一家の平和を願い、船乗りはこれを身に付け航海の安全を祈ったという。
(出典『長門市の文化財』)