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長安寺跡自然石板碑1号・2号

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0024889 更新日:2023年4月29日更新 印刷ページ表示

長安寺跡自然石板碑1号・2号

市指定 有形民俗文化財

昭和63年7月1日指定

 

1号は伊上(いがみ)(上り野)長安寺跡附近の田の脇にある。

中央部に3つの(がち)(りん)が描かれ、その中に釈迦三尊の梵字が刻してある。上方がバク(釈迦)、向かって右がアン(普賢)、左がマン(文殊)である。砂岩の自然石で高さは126cm。嘉暦2年(1327)の銘があり、鎌倉時代末期の製作とわかる。山口県下では、鎌倉期の板碑は希少である。『風土注進案』では、「俗に因幡の殿様の御廟」と言い伝えられていると記されている。 

2号は伊上(上り野)長安寺跡の墓地の中にある。

中央部に3つの(がち)(りん)が描かれ、その中に阿弥陀三尊の梵字が刻してある。上方がキリーク(阿弥陀)、向かって右がサク(勢至)、左がサ(観音)である。その下方に、「三界萬霊六道四生人等」の一行の文字がある。砂岩の自然石で高さは117cm。室町時代初期の製作と考えられる。 (出典『油谷町史』)