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赤崎神社楽桟敷

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0023616 更新日:2023年4月29日更新 印刷ページ表示

国指定 重要有形民俗文化財

昭和38年10月26日指定

 赤崎山の北東斜面の中腹に位置する赤崎神社の南西に、すり鉢状の地形がある。この自然の地形を巧みに利用し、谷底の踊庭(おどりにわ)で奉納される「(がく)(おどり)」、「湯本(ゆもと)南条(なんじょう)(おどり)」、「芝居」等の観覧席として、江戸時代より整備が始まり、明治期に現状に完成した。桟敷は階段状の高桟敷と踊庭の平桟敷がある馬蹄形である。

 国指定の「桟敷」は、国内に2件しかなく、極めて珍しい。民俗学、演劇、歴史、建築学等の学問的価値も高いとされている。

 桟敷は古くから所有者が決まっており、高桟敷約130戸と平桟敷約70戸、その占有権はかなり高価な値段で売買されていた。往時の所有者は、上層農民を主として、個人持ちのほかに祭組の楽桟敷・南条桟敷・芝居桟敷・宮桟敷などがあり祭礼当日は重箱に酒肴を持参し見物した。昭和38年に文化財に指定される際、占有権・所有権を有するすべての人が赤崎神社に権利を奉納した。神社がまとめてそれを市に寄付し、現在は長門市の所有となっている。以前は芝居奉納のための歌舞伎舞台(江戸後期)も設置されていたが、昭和38年に解体された。(出典『長門市史』ほか)

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