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百日咳(ひゃくにちせき)に注意しましょう

ページID:0059602 更新日:2025年5月2日更新 印刷ページ表示
 百日咳の患者が、県内で継続的に報告されています。

 百日咳は、かぜ症状から始まることから、鑑別されないまま蔓延する可能性があり、特に乳児が感染すると重症化する恐れがあるため、早期に診断をして治療を開始することが重要です。

百日咳とは

 百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作を特徴とする急性の気道感染症です。
 百日咳は世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
 成人では、咳が長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れ、気づかないうちにワクチン未接種の乳幼児への感染源になることが問題です。

感染経路

鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や感染者と接触することによる接触感染です。

臨床症状

経過は3期に分けられ、全経過で約2~3カ月で回復するとされています。

  1. カタル期(約2週間持続):通常7~10日間程度の潜伏期を経て、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
  2. 痙咳期(けいがいき)(カタル期の後から約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(短い咳が連続的に起こり、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出る)となり、しばしば嘔吐を伴うことがあります。
    年齢が小さいほど症状は非定型的であり、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎の他、発症機序は不明であるが脳症も重要な問題となり、特に乳児で注意が必要です。
  3. 回復期:激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。

予防のポイント

【予防接種】
百日咳のワクチンは5種混合ワクチンとして、生後2ヶ月から接種できます。まだ、接種がお済みでない方は早めに接種しましょう。

【早めの受診】
症状から感染が疑われる場合は、速やかに受診・診断しましょう。

【咳エチケット】
周りの人にうつさないようにするためにも、咳エチケットに心がけましょう。症状があるときは、マスクを着用し、咳・くしゃみをするときはティッシュ等で口や鼻を覆い、周りに人から顔をそむけて、しぶきをかけないようにしましょう。
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