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COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知っていますか?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。たばこなどに含まれる有害物質を長年吸い込むことで、空気の通り道の気管支に慢性的な炎症が生じて痰が詰まったり、気管支の壁が分厚くなって空気の通り道が狭くなります。また、肺の中にある肺胞(はいほう)が少しずつ破壊されていきます。その結果、肺機能が気づかないうちにむしばまれ、体が酸素欠乏になる病気です。主原因がたばこ(患者の90%が喫煙者)であることから「肺の生活習慣病」ともいわれています。
一般社団法人GOLD日本委員会COPD情報サイト<外部リンク>
症状
この病気の恐ろしいのは、初期は無症状で、ゆっくりと進行し、息切れなどを自覚したころには、病気がかなり進行していることが多く、しかももとどおりには治らない、ということです。現代の医学では、一度壊れてしまった肺胞をもとどおりにする治療はありません。
✔ 主な症状
・歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じやすい
・長期間続く咳や痰
・風邪が治りにくくなる
・喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)や呼吸困難などぜんそくの様な症状が出る
COPDの可能性がないかチェックしてみましょう!
COPD集団スクリーニング質問票(COPD-PS)は、広く一般の人を対象として、COPDの可能性があるかどうかを簡単に調べることができます。設問数は5問と少ないため、簡単に自己採点ができます。合計点数が高いほどCOPDの可能性が高くなります。
↓質問票のダウンロードはこちら
COPD(慢性閉塞性肺疾患)チェックリスト [PDFファイル/322KB]
合計点数が4点以上の場合、あなたの呼吸の問題はCOPDが原因かもしれないため、まずは早めにかかりつけ医に相談することをお勧めします。
COPDの予防は、まず禁煙から!
COPDの原因の9割は、「たばこ」です。
喫煙者の約2割がCOPDにかかるというデータもあり、特に10年以上喫煙を続けている人、1日何十本も吸うヘビースモーカーは、さらにリスクが高くなると言われています。一度悪化してしまった肺の機能は、完全に元の状態に戻すことは困難とされていますが、禁煙することで病気の進行を遅らせたり、和らげることはできます。
ご自身の健康のため、家族やまわりの人に受動喫煙をさせないために禁煙に取り組んでみませんか?
★山口県では喫煙、禁煙外来、COPDの情報サイトを作成しております。下記外部リンクよりご確認いただけます。
健康やまぐちサポートステーション(山口県のたばこ対策ページ)<外部リンク>
その他 参考
厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」について<外部リンク>