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矢崎節夫館長コラム「数字」2026年2月1日
数字
二つと三つで五つです、
五つと七つで十二です。
一年生になりたては、
浜の小石を拾って行って、
それで算術習います。
何万、何千、何百を、
割ったり、掛けたり、加えたり、
そんなお算用する今は、
サンタクロスの小父さんほども、
小石背負わなきゃなるまいに。
かろい鉛筆一本で、
書ける数字は、嬉しいな。
「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局
小学生にお話をする時、時々みすゞさんの『数字』を読みます。そしてこう聞きます。「一ダースを十二本と決めた人は、どんな人だと思いますか。」
もちろん「わかりません」という答えが返ってきます。
「では、なぜ一ダースは十二本なんでしょう。例えば十本なら、二と五と十、三回わけられますね。
十一本なら十一で一回しかわけられません。十三本なら十三で一回だけ。
十四本なら、二と七と十四で三回、十五本だったら、三と五と十五で三回ですね。
では、十二本だったら、二と三と四と六と十二、五回もわけられるのでしょう。
つまり十二という数字は、なかよくわけられる約数の一番小さい数なのです。
だから、一ダースを十二本と決めてくれた人は、きっとやさしい人だったのです。」
当り前と思うことにでも、一言言葉を足すと、嬉しさが何倍にもなりますね。
令和8年2月1日
金子みすゞ記念館 館長 矢崎 節夫




