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矢崎節夫館長コラム「こだまでしょうか」2025年11月1日
こだまでしょうか
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局
 仙崎はあいさつが似合う町です。町には仙崎小学校の生徒さんたちの「おはようございます」「こんにちは」という明るい声が元気にこだましています。
 そんな時「いい町だな」と思います。
 仙小の生徒さんたちは、仙崎みすゞアンバサダー(大使)です。みんなが仙崎の代表なのです。
 もうお一人、長門市には金子みすゞアンバサダーがいらして、全国にみすゞさんの詩の魅力を伝えてくださっている、シンガーソングライターのちひろさんです。今年、コロムビアからメジャーデビューをし、「金子みすゞのうたがきこえる」というCDをだされて、全国にみすゞさんの心を伝えています。
 こだまは相手を丸ごと受け入れて、初めて出来るうれしい行為です。寒さや戦禍の中で震えている人がいることを忘れないで、きちんとこだまが出来る自分でありたいと思います。
令和7年11月1日
金子みすゞ記念館 館長 矢崎 節夫




