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矢崎節夫館長コラム「わらい」2025年1月1日

ページID:0057310 更新日:2025年1月1日更新 印刷用ページを表示する

わらい

それはきれいな薔薇いろで、
芥子つぶよりかちいさくて、
こぼれて土に落ちたとき、
ぱっと花火がはじけるように、
おおきな花がひらくのよ。

もしも泪がこぼれるように、
こんな笑いがこぼれたら、
どんなに、どんなに、きれいでしょう。

「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局

 明けましておめでとうございます。
 新年の最初の詩は『わらい』です。
 みすゞさんは『わらい』の中で、「もしも泪がこぼれるように、/こんな笑いがこぼれたら、/どんなに、どんなに、きれいでしょう。」とうたっています。
 今、みすゞさんの作品は世界15カ国語になって、世界中に広がっていますが、それぞれの国の人たちに好きな作品はあるでしょうが、どこの国の人でも共通なのは、金子みすゞという童謡詩人の名前です。
 昨年は自然災害や戦争で悲しみや苦しみが広がった世界でしたが、今年こそ「金子みすゞ知ってるよ」「みすゞさんの詩いいね」と、世界中の人の心に「ぱっと花火がはじけるように、/おおきな花がひらくのよ。」になってくれたらどんなにうれしいでしょうか!
 名前を口にするだけで、うれしくなれる記念館でありたいと、館員一同願っています。
 笑顔に会いに記念館におでかけください。

令和7年1月1日

金子みすゞ記念館 館長 矢崎 節夫

 

 

 


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