ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 金子みすゞ記念館 > 記念館メニュー > コラム > 矢崎節夫館長コラム 「蓮と鶏」 2023年3月1日

本文

矢崎節夫館長コラム 「蓮と鶏」 2023年3月1日

ページID:0045329 更新日:2023年3月1日更新 印刷用ページを表示する

蓮と鶏

泥のなかから
蓮が咲く。

それをするのは
蓮じゃない。

卵のなかから
鶏が出る。

それをするのは
鶏じゃない。

それに私は
気がついた。

それも私の
せいじゃない。

「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局

 

みすゞ生誕120年の年というのは、創作をしたのが20歳の時からですから、童謡創作100年の年です。
この創作100年を祝って5月24日から29日まで松屋銀座さんが―100年の時を越えて―のサブタイトルのついた金子みすゞ展を開催してくださることになりました。みすゞさんにとって、又、私たちにとって大変うれしいことです。これを機会に、いくつもの会場で開催されることになるといいなぁと思います。
『蓮と鶏』を読むと、あたりまえだと思っていることが、本当はあたりまえではなく、すごいことなんだと気づかせてくれて、みすゞさんは物事の本質をよくわかっていた人なんだと感動します。みすゞさんがいてくれてよかったな、甦ってくれてよかったなと改めて思います。
2月は館内機器改修工事のため、初めての長い臨時休館をいただきましたが、今月は元気に開館しております。おでかけください。

​​

   

令和5年3月1日

金子みすゞ記念館 館長 矢崎 節夫

 

 


記念館職員の日記