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矢崎節夫館長コラム 「空の大川」 30年7月1日

ページID:0022985 更新日:2018年7月1日更新 印刷用ページを表示する

空の大川

 

空の川原は

石ころばかり、

ころりころりと

石ころばかり。

 

青い川すじ

しずしずゆくは、

細い白帆の

三日月さまよ。

 

夢とながれる

ながれのなかに、

星もうかぶよ

笹船のように。

 

 

                               「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局

 

 天の川がよく見える7月になりました。

 夜空を見あげると、ほぼ真上にひときわ大きく輝いている星があります。七夕で織姫星と呼ばれる「こと座」のベガです。

 ベガと天の川をはさんで明るく輝いている星が、彦星と呼ばれる「わし座」のアルタイルです。ベガとアルタイルを結んで三角形になる方向に、もう一つ輝いている星があります。「はくちょう座」のデネブです。

 これを夏の大三角形といいます。

 地球とベガの距離は約25光年、アルタイルとは約17光年、デネブとは約2,000光年といわれています。1光年とは光が1年で進む距離です。ということは、私たちがベガを見つけたその瞬間に、約25年前に生まれた光が、私たちの目に到着したということですね。

 なんと壮大な瞬間なのでしょう。

 長門市にはみすゞさんの見上げた空があります。どうぞみすゞさん体験をしにおでかけください。スタッフ一同、お待ちしています。

 

平成30年7月1日

金子みすゞ記念館 館長 矢崎 節夫


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