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矢崎節夫館長コラム 「木」 30年1月1日

ページID:0021286 更新日:2018年1月1日更新 印刷用ページを表示する

 

お花が散って

実が熟れて、

 

その実が落ちて

葉が落ちて、

 

それから芽が出て

花が咲く。

 

そうして何べん

まわったら、

この木は御用が

すむかしら。

 

                               「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局

 

 新年明けましておめでとうございます。

 今年はみすゞさん生誕115年です。ひとり娘のふさえさんも、昨年11月に明るく、軽やかに91才を迎えられました。もちろん、ご本人自身は体の不都合もあることでしょうが、みすゞさんを大好きな方々のおかげで、大いに元気をいただいています。又、それ以上に、私たちもふさえさんから元気や倖せをいただいてもいます。ありがたいことです。

 ふさえさんを拝見していると、人と人との出逢いが人を倖せにすると本当に思えます。

“そうして何べん/まわったら、/この木は御用が/すむかしら。”

 何べんも何十ぺんも繰り返し迎える新年ですが、改めて、“これからが/これまでを/きめる。”と心にきちんと置いて、毎日を過ごしたいと強く思っています。

 みなさまにとって、今年一年が笑顔の多い一年でありますように、金子みすゞ記念館館員一同、深く心から願っております。

 

平成30年1月1日

金子みすゞ記念館 館長 矢崎 節夫


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