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矢崎節夫館長コラム 「雲」 29年1月1日

ページID:0017426 更新日:2017年1月1日更新 印刷用ページを表示する

 

私は雲に

なりたいな。

 

ふわりふわりと

青空の

果から果を

みんなみて、

夜はお月さんと

鬼ごっこ。

 

それも飽きたら

雨になり

雷さんを

供につれ、

おうちの池へ

とびおりる。

 

「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局

 

 新年あけましておめでとうございます。
 みすゞさんが世界に広がる予感と、先月ご報告申し上げましたが、新年早々、うれしいお知らせです。 吴菲さん訳の『雲』が、中国河北教育出版社の小学国語一年生の教科書に採用されているという報告と共に、教科書を入手することが出来ました。かわいい少女と犬の絵のついた頁で、日本の小学生だけでなく、中国の小学生もみすゞさんに出合うと思うとにこにこしてしまいます。又、子どもに読みきかせたい百篇の詩の中にも、吴菲さん訳の『露』が、日本人では谷川俊太郎さんと共に取り上げられています。吴菲さんに感謝いたします。
 これもみすゞさんの詩を大好きでいてくださるみなさんの強い支えがあってのことと、心からお礼申し上げます。
 金子みすゞ記念館も十五年目に入ります。
 館員一同、みすゞさんのまなざしを大切に、みなさんのご来館をお待ち申し上げております。

 

平成29年1月1日

金子みすゞ記念館 館長 矢崎 節夫

 


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