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観光に興味のある大学生や地域づくりの専門家らが、新しい観光まちづくりについて学ぶ「地域観光プランニングカレッジ」が長門湯本温泉街で開催され、参加した大学生らによる発表会が9月26日(火曜日)、湯本温泉旅館協同組合で開かれました。
「地域観光プランニングカレッジ」は地域の総合力による観光振興を実現していくための分析や計画づくりを、大学教員・学生と地域住民で行う、日本建築学会地域観光プランニング小委員会が主催する合宿演習型の講座です。今回の講座には、首都大学東京や筑波大など大学生が12人、講師として首都大学東京の川原晋教授ら13人が24日(日曜日)から3泊4日の日程で長門湯本温泉に滞在し、長門湯本温泉地区に隣接する三ノ瀬地区の萩焼深川窯とその窯元集落を重要な地域資源とし、湯本温泉街と萩焼深川窯のWin-Win関係を構築するプロジェクトと社会実験をテーマに、学生が提案することとしています。
学生らは三ノ瀬地区や湯本温泉街を歩いたり、萩焼深川窯の窯元を見学したりして地域の魅力や課題を学び、グループワークなどを通して3つの提案を作成し、発表しました。発表会では、「萩焼のある暮らし」を将来像ビジョンとして、空き家を使った萩焼のコンセプトを提案する空間づくりの提案や、山頂の茶室を活用したプレミアムな旅行ツアーの提案、「サロン de 大寧寺」と題し、消費者への伝道師となる旅館の従業員と萩焼の若手作陶家を結びつける学びの場の提供など、学生ならではの提案が発表されました。
参加した山口大学4年の白井駿介さんは「温泉と萩焼と大寧寺はこの地域の重要な要素でアイデンティティーであると感じ、これらを生かすことを考えた。参加してよい経験となった」と話していました。