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8月25日(木曜日)、大津緑洋高校大津校舎の交流教室で、地域医療啓発出前講座が行われました。
この講座は、医師や医学部の学生から、長門市の医療の現状や医療分野を志した経緯などの話を聴くことで、生徒に地域医療への関心を高めてもらおうと開催されたもので、大津校舎の生徒・関係者など約20人が参加しました。
講座の前半は、大津校舎出身で山口大学医学部3年の松尾美結さんと、同じく大津校舎出身で自治医科大学1年の藪木眞子さんから、受験勉強のコツや心構えが説明されたほか、大学生活やカリキュラムの紹介などが行われました。実体験を通して、松尾さんは「夢を叶えるという強い気持ちを持って、積極的に行動するようにしてください。勉強だけでなく、部活動や学校行事など目の前のことを一生懸命やるのも大事です」と、藪木さんは「日常生活から合否は分かれるものだと思います。当たり前のことを当たり前にする、周りの人を気遣えるようになるなど、人間性も磨いていってください」と生徒にメッセージを送りました。
後半は、山口県立総合医療センターの原田昌範医師の講話が行われました。原田医師は、萩市の大島診療所に勤務していた経験があり、その際に目の前の患者を診るだけでなく、島民の生活と健康を守っている、島を守っているという意識を持つようになったといいます。「へき地医療」では診療科目が多岐にわたることから、東日本大震災や熊本地震などの災害時にも経験が役立ったと話し、「今後、へき地に医師が行き届くようにするために、若い人にはぜひ地域医療に関心を持ってもらいたい」と呼びかけました。
地域医療啓発出前講座は、中学生・高校生を対象として企画され、今年7月に三隅中学校で初めて開催されました。今年度は、11月に日置中学校でも開催が予定されているとのことです。