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7月26日(火曜日)、第98回全国高等学校野球選手権山口大会の準決勝が山口市の西京スタジアムで行われ、ここまで勝ち上がってきた長門高校が高川学園(防府市)と対戦しました。
創部初のベスト4入りと快進撃を続けてきた長門高校野球部。ここまで4試合を1人で投げ抜いてきたエースの宮崎光志くんがこの日もマウンドへ上がりました。「絶対に負けたくなかった」と宮崎くん。疲労が残る中、気合いあふれる投球で5回まで無失点に抑えます。6回裏、高川学園の攻撃、2本のヒットを足がかりに守備の乱れも重なり、2点を先制されます。ここまで相手打線を抑えてきた宮崎・福田バッテリー、連戦の疲れもピークに達し7回以降は相手打線につかまり得点を重ねられます。8回裏、あと1点でコールド負けが決まる1死満塁、宮崎くんの投げた渾身の1球はボール。押し出しでゲームセットになると、その場で泣き崩れる宮崎くん、マウンドに仲間たちが駆け寄り、肩を支えられながら整列しました。
齋藤眞之監督は試合後のインタビューで「相手が好投手で1点もやれないというプレシャーから守備が硬くなった。エースの宮崎は今大会1人で投げ通す意気込みで臨んでいたし、最後は疲労も限界だったが、彼が引っ張ってきたチーム、キャプテンに最後は託した」とコメント。捕手の福田光太郎くんは「エースの宮崎はしんどかったと思う。打線で援護してやれず残念。(ベスト4という結果に)ここまで来たら甲子園に行って応援してくれた保護者に恩返ししたかった。後輩たちには自分たちの分まで甲子園に行ってほしい」と話しました。