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7月1日(水曜日)、市役所本庁舎1階市民ロビーにおいて、寄贈作品のお披露目式が行われました。
寄贈されたのは、萩市在住の写真家・下瀬信雄氏が仙崎の王子山公園からの眺めを撮影した写真作品『王子山から-長門市仙崎-』です。
お披露目式では、江原市長から下瀬氏に対して感謝状が贈られ、「作品の寄贈ありがとうございます。庁舎駐車場が完成し、本日がグランドオープンとなった庁舎の玄関に展示させていただきます。みすゞさんの詩にもあるように王子山からの眺めは、長門市を代表する風景です。多くの方に愛され、親しまれることを願っています」とお礼を述べました。
続いて、下瀬氏が自身の作品について、
「長門市の美術展の審査員をしたことをきっかけに、作品の寄贈につながりました。庁舎のたいへん目立つところに展示していただきありがとうございます。作品は、みすゞさんが詩のなかで、『王子山から町見れば、わたしは町が好きになる』とうたっているように、たいへん良いロケーションを撮影したものです。
曽祖父が長門市出身で、子どものころに、長門の川や山や海で遊び、自然に親しんだ経験が写真家となった原点だと考えています。その長門市に展示していただけるので感無量です。
写真はそのときの今を写しますが、町は時代とともに少しずつ変わっていく。その当時の雰囲気を残し、後世に伝えることができる意味は大きいと考えています。これから市民の皆さんに親しんでいただけるとうれしいです。」と紹介しました。
下瀬信雄氏は、萩を拠点に活動し、現在までに写真集『萩 HAGI]、「萩の日々」、「結界」などを出版。第30回伊奈信男賞、第34回土門拳賞など受賞歴多数で、昨年は山口県立博物館の開館40周年記念として、「下瀬信雄展 天地結界」が開催されました。