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3月10日(火曜日)、第10回長門湯本温泉観光まちづくり推進会議が市役所で開催され、同推進会議の委員8人が出席しました。
長門湯本温泉観光まちづくり推進会議は、市が長門湯本温泉街の再生を目的に策定した「長門湯本観光まちづくり計画」に関し、下部組織である長門湯本温泉観光まちづくりデザイン会議から提案される内容について、様々な観点から意見を述べ、審議する意思決定機関となっています。
推進会議では、まず会議の委員長である江原市長が「長門湯本温泉観光まちづくりは3年にわたる取組により各施設の開業、公共工事の完成を控え、今年3月にハード整備が完了します。これからが観光まちづくりの本当のスタートです。これまでの成果を活かして、公民が連携した観光地経営を進め、温泉街の魅力を持続的に向上させるための好循環を生み出すため、引き続き全力で取り組む必要があります」とあいさつしました。
会議では民間投資の進捗状況、公共空間の整備状況、温泉街のコンセプトについて報告があり、恩湯等施設整備・運営事業では、恩湯・恩湯食の概要や新型コロナウイルス感染予防の為の取り組みについて報告、おとずれリノベの進捗状況では、温泉街の空き家や現商店・旅館などのリノベーション状況が報告がされました。公共空間整備の進捗状況については、照明による夜間景観の演出について説明があり、自動プログラム制御により美的価値と省エネルギーを両立した全国初のシステムが導入されたことが報告されました。
また、温泉街のコンセプトについては、圧倒的な外の空間の魅力が豊かでそぞろ歩きが楽しい町を目指す長門湯本温泉の目標として『オソト天国』とすることが決まりました。星野リゾートの星野佳路代表は「親水性とそぞろ歩きが楽しめる温泉街を、オソトという言葉で表現してくれた。短くインバウンドでも覚えてもらいやすい。とっても良い言葉ができたと思う」と述べました。
協議事項として来年度以降の取り組みについて、エリアマネジメント法人の設立や事業について説明があり、星野代表は「地域全体の魅力をつくり上げるためにエリアマネジメントの役割が大事。活動すべきことがあるので設立するという日本でも珍しい存在なので、注目されると思う」と評価。その他、観光地経営のモニタリング指標などが提案され、承認されました。
最後にこれまでの取り組みの総括が行われ、3年間の観光まちづくりの経緯や計画との整合性、今後の方針が協議されました。
長門湯本温泉観光まちづくりはいよいよ完成を迎え、12日(木曜日)には星野リゾート「界 長門」の開業が、18日(水曜日)には恩湯、恩湯食の開業が予定されています