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11月3日(土曜日)〜12月2日(日曜日)にかけて、山口県埋蔵文化財センター巡回展「発掘された山口」が、長門市歴史民俗資料室で開催されています。
今回の巡回展では、平成28年度に行われた発掘調査の成果を公表しており、下関市の中ノ浜遺跡と防府市の下津令遺跡などから出土した約220点を展示しています。弥生時代の墓地として有名な中ノ浜遺跡では、鎌倉時代から室町時代の出土品が中心に出土。中国の銅銭や韓国の陶磁器、船釘などが見つかったことから、港の関係する集落があったと推定されました。一方、下津令遺跡では、室町時代の出土品が発掘される中、古墳時代の土師器や須恵器、土器を支える土製支脚も発見され、古くから断続的に集落が営まれたことがわかりました。
巡回展初日の3日には、青少年育成市民会議が主催する「史跡探訪とクリーンウォーク」に参加した子どもたちが「発掘された山口」を見学。子どもたちは、文化財保護指導員の上田穰さんから出土品がいつどのように使用されたのか説明を受け、埋蔵文化財に関する理解と関心を深めていました。
なお、11月17日(土曜日)10時から、「山口県の遺跡と長門市の遺跡」と題し、山口県埋蔵文化財センター次長の石井龍彦氏による巡回展講演会と展示説明会が行われることになっています。
《巡回展「発掘された山口」》
展示期間 平成30年11月3日(土曜日)〜平成30年12月2日(日曜日)
9時〜17時 ※土・日・祝日も開館
場所 長門市歴史民俗資料室(長門市教育委員会1階)
《巡回展講演会・展示説明会》
日時 平成30年11月17日(土曜日) 10時〜11時30分
場所 長門市教育委員会 別館2階 会議室
講師 山口県埋蔵文化財センター 次長 石井龍彦氏
演題 「山口県の遺跡と長門市の遺跡」
※事前申込不要、受講料無料