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香月泰男はじめてのヨーロッパ旅行を、旅程に沿って紹介してきた「欧州遊学スケッチ展」のシリーズも今回が最後となりました。1957年(昭和32年)2月下旬、旅の拠点のパリを離れた画伯は、帰国準備のためベルギーのアントワープへ移動します。そして3月10日、「ロンドン丸」に乗船しアントワープ港を出発、帰路につきました。洋上に
おいても積極的に制作し、甲板風景や波涛などを描きます。なかでも、朝日や夕日に染まる空と海などのスケッチが目につくのは、太陽をモチーフとした作品の多い香月画伯らしいところです。
大西洋からカリブ海、パナマ運河を経由し、途中ロサンゼルスに寄港した後、太平洋を渡って横浜港へ到着したのは4月16日のことでした。 |