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4月11日(木曜日)、金子みすゞ記念館で、1日限定で「3冊の遺稿手帳」の展示が行われました。
この日は、みすゞさんの116回目にあたる誕生日であり、矢崎節夫氏により再発見された後「金子みすゞ全集」が発行され、甦りを始めて35年、また、みすゞさんの没後90年目という節目にあたります。
それらのことを記念し、実弟の上山雅輔氏(本名:上山正祐)から矢崎氏に託された、金子みすゞさんの手書き3冊の遺稿手帳「美しい町」「空のかあさま」「さみしい王女」を1日限定の特別展示が開催されました。普段は、美術品を管理する倉庫にて保管されており、金子みすゞ記念館での展示は開館以来2度目となります。
9時に開館されると、多くの観光客や仙崎小学校の子供たちが金子みすゞさんの遺稿手帳を館長の矢崎氏の解説を聞きながら鑑賞しました。下関市から来た男性は、「新聞でみすゞさんの3冊の遺稿手帳が展示されることを知り、楽しみにしてきた。実際に見てみるとやはり特別な気持ちになった。」と嬉しそうに話しました。館長の矢崎氏は「みすゞさんの詩は世界13か国語にも翻訳され、日本の教科書だけでなく、中国でも教科書に掲載されています。この詩は人間の原点につながるもので、みすゞさんの詩をみて今一度こころの大切さを感じてほしいです。」と語りました。
また、この日から先着3,000名に「しおり」として使用できる開館16周年記念入館券が配られました。