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7月28日(金曜日)から、香月泰男美術館では展覧会「香月泰男 平和の形-シベリヤの記憶と愛した日常-」が開催されています。
本展覧会では、現在、山口県立美術館に所蔵されている香月の代表作「シベリヤ・シリーズ」全57点のうち、「雲」「朝陽」「鷹」「渚〈ナホトカ〉」「絵具箱」の5点を、3年ぶりに香月泰男美術館で公開。また、満州(現在の中国東北部)のハイラル駐屯期に、家族へ送った軍事郵便「ハイラル通信」や、戦後に故郷で過ごした平和な日々を描いた作品などが紹介されています。
同館の丸尾学芸員は、「シベリヤ抑留の記憶を描いた『シベリヤ・シリーズ』と戦後の穏やかな日常を、対比させた展示構成になっています。実際に使用していた絵具箱の展示もあり、より立体的に、香月の生涯や平和への思いを感じられる展覧会です」と話しました。
本展覧会は11月27日(月曜日)まで開催、開館時間は午前9時から午後5時まで、休館日は毎週火曜日となっています(ただし、8月15日(火曜日)は開館)。また、7月30日(日曜日)、9月24日(日曜日)、11月26日(日曜日)には、それぞれ午前11時から、学芸員によるギャラリートークが予定されています。