本文
平成28年11月1日(火曜日)に福岡県久留米市で「一級ボイラー技士試験」が行われ、大津緑洋高校海洋技術科3年の岡本哲さんが合格を果たしました。
一級ボイラー技士試験を受験するには、二級ボイラー技士試験に合格し、18歳の誕生日を迎えた後に免許を取得していることが条件となります。社会人受験者をあわせた全国の合格率も50%前後のため、県内の高校生では、岡本さんを含め9人しか合格していません。なお、合格者は全員、大津緑洋高校の生徒です。
平成28年7月に二級ボイラー技士試験に合格した岡本さんは、同校の藤本徳導先生から一級ボイラー技士試験の受験を勧められ、9月中旬から10月末まで、放課後や休日を活用して勉強を重ねました。藤本先生の用意した約10年分の過去問題集を何度も解き、試験前には、ほぼすべてで満点の結果を残すようになったといいます。
一級ボイラー技士は、発電用ボイラーや大型ボイラーを持つ工場、病院やビルなどで、ボイラーの点検や安全管理を行う技術者で、熱面積500平方メートル未満のボイラーとすべての貫流ボイラーの取扱作業主任者になることができます。免許の取得には、実務経験や海技士免許が必要となることから、岡本さんは「将来は船に乗る仕事に就きたい。高校卒業後は専攻科に進学し、海技士免許、ボイラー技士免許の取得へとつなげていきたい」と目標を話しました。