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1月17日(火曜日)、長門市・下関市・美祢市の各市で「平成28年度合同防災図上訓練」が行われ、長門市ではルネッサながとアリーナを会場に訓練が実施されました。
これは「意思決定訓練」として、市職員や防災関係機関・団体が連携し、対応能力の向上を目的に行われるものです。コントローラーと呼ばれる運営側から、参加者に災害状況などが記されたカードが付与された後、対応方針を各機関で協議・決定し、行動をカードで示していきます。
今回は、前日16日(月曜日)にまとまった降雨があり、17日(火曜日)午前7時30分、山口県西部を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、県北西部を中心に大きな被害が発生した想定でスタート。市内では、油谷地区で最大震度6弱を観測し、建物の倒壊や土砂災害などの被害が多数発生。土砂崩落による死傷者が発生した地区もあり、県内の応援隊や県警機動隊、陸上自衛隊などと連携して救出・捜索活動が行われました。訓練中には、突然緊急地震速報が会場に流れ、参加者が机の下に隠れて身を守る場面も見られました。
また、下関市粟野地区でも土砂災害が発生し、下関市から向かうルートがふさがったと連絡が入ったことから、長門市からも現地に応援に向かい、負傷者は市内の病院にも搬送されました。その後、インターネット回線を使ったビデオ通話で、下関市の中尾市長からお礼の連絡が入り、大西市長は「まだまだ厳しい状況は続きますが、がんばっていきましょう」と答えました。
訓練後の講評で、大西市長は「現在は地震や台風、雪害など、全国各地で次々に災害が発生し、いつどこで起きてもおかしくない状況にあります。今回のように登校時間中であれば、まず子どもたちや、行方不明者の人数をきちんと確認し、何よりも人命が優先という思いで対応に当たってもらいたい。安否を確認し、情報を入手できる体制づくりも必要だと感じます。今日の反省を生かし、後にこの訓練が役に立ったと言えるように取り組んでいきましょう」と話しました。