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8月27日(火曜日)、俵山地区で活動する地域おこし協力隊の中野博文隊員が、任期を今年8月に終えることから、退任あいさつのために市長を訪問しました。
中野隊員は平成28年9月に長門市で7人目の地域おこし協力隊として着任し、俵山地区で3年間活動しました。任期中、シカやイノシシを捕るハンターとしての活動やジビエ肉の活用のための解体技術の修行、捕えたシカやイノシシの命を余すことなく活用するため、骨や皮、角などでアクセサリーなどを制作する「けものみちプロジェクト」などの活動を行ってきました。
退任あいさつで中野隊員は「あっという間の3年間でした。本当の豊かさと何かを求め、ジビエの利活用をソーシャルビジネスの視点で行い、大事な時間を過ごさせていただきました。3年間はジビエのPRを終始行ってきたので、本当のスタートはこれから。今後、ジビエは家畜、家禽に続く食肉の選択肢に入ってくると思うので、市の名物になるよう引っ張っていきたい」と活動を報告。
大西市長は「前職の俳優業の経験もあり、体を使ったアクションと発信力で素晴らしい活動を展開されたと思う。ジビエもさることながら、俵山マーケットなど企画力や人の広がりなど中野さんの行動力の賜物と思います。今後も定住され、その行動力でさまざまな形で長門市の中で風を起こし、県内外に吹かせてほしい。活躍を期待しています」と期待の言葉を述べました。
中野隊員は、8月30日(金曜日)18時から里山ステーション俵山において地区での活動報告会を予定しており、今後も市内に定住してハンターとしての仕事やジビエの販路開拓、特産品開発、けものみちプロジェクトなどに取り組まれる予定です。
「市内には123人のハンターがいるが、シカの生息数は2万5千頭に達するなど増え続ける一方。シカ、イノシシを有害鳥獣だから捕獲するのではなく、食肉として美味しいから活用するという視点で、ジビエの栄養価が高いことや美味しさを発信していきたい」と抱負を述べました。