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俵山温泉に点在する空き旅館などを地域資源として活用し、地域外からの人材誘致で新しい創業に繋げることを目的とした「俵山温泉街活性化ビジネスプランコンテスト」公開プレゼンテーションが12月11日(日曜日)、俵山地区の温泉閣で行われ、一次選考を通過した3人が公開プレゼンテーションに臨みました。
公開プレゼンテーションに臨んだのは、長門市在住の岡田明徳さん、同じく長門市在住の河村誠治さん、長門市出身で東京都に在住の進藤誠悟さんの3人です。公開プレゼンテーションは発表時間が15分、その後の質疑応答10分を含めて一人の持ち時間25分で行われ、最初に岡田明徳さんが登壇、「俵山」を「宝山」に!長門市俵山温泉を活用した農林水産業の活性化(経済開発)構想と題し、空き旅館を食品製造工場として活用し、原材料資源に恵まれている俵山の農産物を国内外に持っていきお金を呼び込む経済循環を提案しました。
続いて河村誠治さんは、「インバウンドツーリズム」俵山温泉に!と題し、空き旅館をカフェや低価格帯の旅館として運営し、インバウンドやツーリングの旅行客を取り込むことを提案。次に登壇した進藤誠悟さんは、「リラックス空間とコミュニティキッチン」と題し、ブックカフェとコミュニティキッチンのサービスにより、健康と長門の優しさを交えたプラットフォームづくりを提案しました。発表後には9人の審査委員からそれぞれのビジネスプランに対すして「人材をどう活用するのか?」「持続可能な仕組みか?」などの質問が出されました。
その後、審査委員による審査が行われ、このたびのビジネスプランコンテストは大賞の該当なしと発表されました。該当なしと発表した内田恭彦審査委員長は「プレゼン力、現状分析と把握、地域資源の活用と連携、実現可能性と継続性の4つの点で採点したが、温泉街の活性化を目的としたものかどうか、収支計画の妥当性、プレゼンで本質を伝えられたかどうかが議論となり、どのプランも必要点数を満たさなかった。しかしどのプランも良い点があり、事業プランの練り直しなどフォローアップを行い、市としての今後の支援も検討されている。」と講評しました。