7月19日(日)、通小浦埋立地周辺で「第24回通くじら祭り」が開催されました。 この祭りは、伝統文化の継承と地区相互の連帯を高め、通地区の活性化を図ろうと毎年開催されている伝統行事です。平成26年度には、一般社団法人地域活性化センター主催のふるさとイベント大賞において「ふるさとキラリ賞」を受賞しています。 はじめに行われた和船競漕には、小学生の部や職域・団体の部、支部対抗の部に計23チームが参加しました。力強く船を漕ぐ出場者に、会場からは大きな声援が送られました。 続いて行われた古式捕鯨の実演では、通小学校の1年生3人の「クジラが来たぞー!」という声を合図に、赤ふんどし姿の地元有志や一般参加者ら約30人の男衆が4隻の勢子船に乗り込んで沖へ向かいます。今年度は、参加者を公募したことにより、3分の1以上が市外からの参加となりました。 男衆は、銛打ちを行いながら、全長13.5mのクジラの模型を湾内に追い込み、当時の捕鯨を再現します。実演のクライマックスでは、威勢よくクジラに飛び乗ったハザシがとどめの鼻切りを行い、赤い潮が吹きあがると「クジラを捕ったぞー!」と大きな声で叫びました。 その後、陸に揚げられたクジラから子クジラが発見されると、通鯨唄保存会が感謝の気持ちを込めて、鯨唄「祝え目出度」「朝のめざめ」を披露しました。