5月7日(月)、仙崎港専用岸壁で仙崎海上保安部の巡視船「かつら」の解役式が行われました。「かつら」は、昭和57年1月に仙崎海上保安部に配備され、これまでに地球18週分に相当する約70万キロを航行。海難救助の出動は365回、救助した船の数30隻、救助した人は176人、密航、密漁などを325件検挙しました。東日本大震災では、昨年2回出動。福島第一原発のある福島県沖で行方不明者の捜索や通行する船舶の安全指導を行いました。最近では尖閣諸島や福岡サミット、横浜で開催されたapecでの警備も行いました。 式典に先立ち、地元保育園や小学生が船内を見学しました。長く現役で活躍してきた「かつら」の船内を、子どもたちは興味津々に見学していました。解役式では、仙崎海上保安部の山田高義部長が、「東日本大震災後の福島での活躍は忘れられません。この「かつら」の伝統を守り、新たに配備される「おおみ」に、新しい伝統を作ってください」と乗組員や「かつら」にねぎらいの言葉をかけ、今後の活躍を祈りました。その後、訣別として、献酒と船名消去が行われました。仙崎小4年生の林了應くんが「海を守ってくれて、ありがとう。忘れないよ」とお礼のことばを述べました。 6月下旬には、新たに巡視船「おおみ」が配備される予定です。