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泊台場跡
市指定 史跡
昭和57年3月20日指定
台場とは、江戸末期、異国船襲来に備えて構築された防塁のことで、泊台場は萩藩がいち早く築いたものの一つである。嘉永2年(1849)、吉田松陰は長門北浦海岸を巡視し、泊台場も巡検した。その記録『廻浦紀略』によると、当時油谷湾には四ヶ所の台場(油谷島の泊・久津の黒崎・平坊のらんとうの鼻・大浦の羅漢山)があったという。砲台跡地に積み石が二箇所残っている。
作られた年代は、天保12年(1841)~嘉永2年(1849)までの間と思われる。(出典『油谷町史』)