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大日比ナツミカン原樹
国指定 史跡 及び 天然記念物
昭和2年4月8日指定
仙崎の大日比に発祥した柑橘であり、ダイダイ、ナツダイダイ、ナツカンとも呼ばれる。江戸時代中頃(18世紀)、この地に漂着した果実を拾って、西本チョウが播種したとの伝えがある。のちに萩城下でも植えられ、食用として広く栽培されるようになった。
昭和56年に原樹の保護のため、当時の山口県萩柑きつ試験場が、原樹の枝を切り試験場へ持ち帰って挿し木で定植した。平成20年に萩柑きつ試験場の廃止にともない、原樹の分木(純粋な原樹のDNAを持つ)が長門市に引き継がれ、現在は原樹のそばに移植されている。ほのかな芳香をもつ白い花は「県花」となっている。