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長門の捕鯨用具

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0023653 更新日:2023年4月29日更新 印刷ページ表示

捕鯨用具国指定 重要有形民俗文化財

昭和50年9月3日指定

 藩政時代から明治後期までの長州捕鯨業に関する用具、合計140点。

 銛( もり)・剣・望遠鏡などの捕鯨用具34点、さばき包丁・大包丁・(かぎ)などの解体用具33点、(しめ)(おけ)()(かぎ)などの加工用具9点他で、「網取り法」に使用したものである。鯨で栄えた通地区の『くじら資料館』で見ることができる。

  山口県北浦沿岸(現長門市)の通・瀬戸崎(現仙崎)・川尻浦(現油谷)を中心とした諸浦は、江戸初期より明治41年(1908)までの二百三十数年間、捕鯨を行うため『鯨組』という大規模な組織が作られ、紀州、土佐、肥前と並び、長州藩の捕鯨基地として栄えた地域であった。

 当地では、鯨を網で囲み銛で突きとるという捕鯨「網取り法」を行っていた。この長州捕鯨の伝統を基盤として、明治32年に近代的ノルウェー式砲殺捕鯨法を採用した日本遠洋漁業株式会社が仙崎に創立され、日本近代捕鯨史が当地を舞台に展開されることになる。

(出典『長州・北浦捕鯨のあらまし』)

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