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第21号のコラムは、「長門市及びソチ市間の協力に関する共同声明締結について」です。
平成29年12月17日~20日の日程でアナトリー・パホモフ市長をはじめとするソチ市代表団12名が長門市を訪問されました。
▲長門市役所表敬訪問にて
これは、昨年12月に本市で開催された日露首脳会談のレガシーとして、また安倍総理大臣がプーチン大統領に示された日露経済交流の促進に向けた8項目の経済協力プランのうち「人的交流の抜本的拡大」の一環として、ロシア連邦ソチ市との交流について進めてきたものです。
今回の代表団訪問では、両市の協力関係の発展のため、社会、文化、観光、スポーツ及び両市における市民生活を反映した共同イベントの開催に係る支援や、教育、観光、文化及び公共スポーツ団体に対する支援などについて協力し合う旨を書面にした、「長門市及びソチ市間の協力に関する共同声明」を発表しました。
▲共同声明調印式にて
▲両市長による共同記者会見
続いて代表団は、日露戦争において戦死された両国兵士の漂着した遺体を、自国兵士も敵国兵士も分け隔てなく、丁重に葬り、墓碑を建立し、現在に至るまで手厚く慰霊を続けられている市内通地区大越の浜を訪問され、墓碑に仏花を供えられました。
▲通地区大越の浜、日露兵士の墓碑にて
このほか各所を視察されましたが、中でも可燃ごみ焼却施設『はなもゆ』では家庭用ごみ処理の仕組みや技術力にとても感心され、さらに全国平成温泉番付で西日本一の横綱に選出された俵山温泉では、還元力や水素力といった、いわゆる老化や生活習慣病の抑制に効能がある温泉力について熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
今回視察された個所は、いずれも今後の両市の関係発展に寄与する重要なコンテンツとなる可能性がありますので、継続して協議してまいりたいと考えております。
▲可燃ごみ焼却施設『はなもゆ』を視察される代表団
▲俵山温泉では足湯を体験されました
今回の訪問中、行く先々で多くの市民による心のこもった歓迎が行われ、代表団はとても感動されていました。
こういった長門市のおもてなしの心が、代表団の心に深く響くと同時に、両市の安定的且つ普遍的な交流発展に寄与することを願っております。
▲地元小学生と笑顔で握手するアナトリー・パホモフ市長
また、市内での全行程が終了した後の22日(金曜日)には、アナトリー・パホモフ市長とともに、安倍内閣総理大臣を表敬訪問し、一連の報告を行うとともに、改めて両市の今後の関係発展について協議しました。
最後になりましたが、来年度には私をはじめとした長門市代表団でソチ市を訪問し、正式に姉妹都市提携が締結できるよう、また、今後様々な分野で人的交流をはじめとした各種交流事業が行えるよう、全力で取り組んでまいりたいと考えております。