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市長コラム 第9号

ページID:0017372 更新日:2016年12月28日更新 印刷ページ表示

第9号のコラムは「平成28年を振り返って」です。

 この一年、多くの人の温かい励ましや声援に支えられた366日でありました。皆さん、本当にありがとうございます。また、多くの会合、イベント、祭り等にご案内をいただき、日程をやりくりし、顔出しをさせていただき、直接住民の皆様とふれあう機会が持てたことは、私にとって形に見えない財産であります。

 この1年を振り返りますと、「観光の魅力づくり」については、国内最大のクルーズ船「飛鳥II」が仙崎漁港沖に初入港し、乗船客約730名が初寄港となる長門の魅力を堪能されました。

飛鳥2初寄港

 さらに、日本の観光産業をリードし、ブランド力・発信力のある星野リゾートが進出することが決定するとともに、低迷しております長門湯本温泉街の再生に向けた「長門湯本温泉観光まちづくり計画」の策定を行いました。

長門湯本温泉観光まちづくり計画

 また、昨年から注目を浴びている元乃隅稲成神社には、今年も51万人を超える観光客が訪れました。さらに来年、全国のJRグループと地方自治体、観光事業者等で開催する「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」での魅力発信に繋げていきたいと考えております。

元乃隅稲成神社

 次に、「地域全体の成長基盤の底上げ」については、暮らしの中に長門市産の木材を取り入れ、子育てに生かす「木育(もくいく)」の取組を進めるため、市・NPO法人「人と木」・東京おもちゃ美術館の3者による、県内初の「ウッドスタート宣言」を行いました。

ウッドスタート宣言

 次に「災害に強い郷土づくり」については、防災拠点施設の整備として、1963年に建設された長門市役所本庁舎の建て替えに向けた「長門市庁舎建設基本設計」が完成しました。新庁舎は、木造とRC造によるハイブリッド構造の5階建てで、同構造では国内最大クラスとなる延べ面積7,000平方メートルの規模での建設を予定しております。

新庁舎内装イメージ

 また、市民の皆様の安全・安心を守るための拠点であります新たな消防庁舎の運用を開始したところであります。

新消防庁舎

 次に「道路網等の整備」については、山陰地方の高規格幹線道路網として、地域の安全・安心の確保や地域活性化に貢献することなどが期待されている「長門・俵山道路」のうち、最も長い大寧寺第3トンネル工事の安全祈願祭が行われました。また、予てより要望しておりました「俵山・豊田道路」についても事業着手されたことは、大きな喜びであります。引き続き早期完成を目指し、市としても全面的に協力してまいります。

長門・俵山道路

 次に、キャンプ招致による、新たな活力については、8月に駐日トンガ王国大使館のツポウ特命全権大使が本市を訪問し、教育や水産業の現場を視察されました。そして12月には、2020年東京オリンピック・パラリンピックの「ホストタウン」として本市が登録されました。

駐日トンガ王国大使訪問

 また12月には、世界中が本市に注目した安倍総理大臣とプーチン大統領の日露首脳会談が湯本温泉で開催されました。

日露首脳会談お見送り

 平成28年は、観光、経済、政治と多方面で長門市を国内だけでなく、全世界に発信する機会が得られ、本市にとっては大きく飛躍するための節目の年でありました。また、これまで取組んできたものが芽吹いた年でもありました。

 しかしながら、「チーム市役所」の構築については、職員による車検切れ公用車の使用、サザエの不法採捕、飲酒運転等の不祥事が続き、憤りを感じるとともに、誠に残念でなりませんでした。こうした事態が今後絶対に起こらないよう、失われた信頼を早く取り戻すため、引き続き全職員が一丸となって職務に精励していきたいと思います。

 来年は、市民の皆様と一緒に、芽吹いたものを大切に育てるため、産業振興による雇用創出や結婚から出産、子育てに至るまでの環境整備など、「しごと」づくりによる『安定した雇用の創出』と「ひと」を育む『若者の夢が実現できる環境整備』、この2点を特に重点施策として取り組んでまいります。

 中でも来年10月には仙崎地区交流拠点施設の農林水産物直売所では、地元産品の販売等を通じて交流人口の拡大を図るとともに、温泉街再生や工場誘致による雇用創出の取組み、2019年ラグビーW杯キャンプ招致や2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン、さらに日露首脳会談のレガシーとして、本市とロシア連邦ソチ市との新たな絆の構築といった新たな取組みについても、スピーディーかつ柔軟に対応していきたいと考えております。

 今後も、本市の置かれた危機的状況を打開するために、市民の皆様との協働のもと、本年策定した第2次長門市総合計画基本構想の将来像「ひとが輝き、やさしさがこだまするまち長門」の実現に向け、全力を傾注してまいります。


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